土地改良区の受益地内にある歴史遺産
「秋元長朝公の霊廟(れいびょう)前橋市総社町総社」
前橋市総社町にある光巌寺には秋元長朝公の霊を祭った霊廟があります。霊廟内の天井画「八方睨みの龍」は、泰朝が造営奉行をつとめた日光東照宮の「鳴龍」の原形ともいわれています。
「力田遺愛碑(りょくでんいあいひ)前橋市総社町総社」
天狗岩用水の開削により、6千石だった米の収穫量は2万7千石に増えました。農民たちは秋元長朝公への感謝の気持ちを込め「力田遺愛碑」を建立しました。
力田(りょくでん)とは、「精農に尽くした」という意味で、農民を愛した秋元長朝公に農民が感謝し、この碑の建立のため農家1軒あたり一握りの米を出し合って建立したとても貴重な碑だと言われており、碑文の最後には「百姓等建」と記されています。
「慈眼寺(じげんじ)高崎市下滝町」
慈眼寺には、1604年に完成した天狗岩用水の延長を関東郡代伊奈忠次に進言し滝川村から玉村にかけて新田開発に力を尽くした「江原源左衛門」のお墓があります。境内にある「しだれ桜」の名所としても有名で、春にはたくさんの人で賑わいます。
「羽階権現(はかいごんげん)前橋市総社町植野」
天狗岩用水の名前の由来でもありますが、開削工事中の巨石の除去の難工事の際に忽然と現れて除去の方法を示唆してくれた、白髪の老人を天狗の化身であるように言ったのが「天狗来助(てんぐらいすけ)」伝説です。人々は天狗様に感謝して岩の上に祠を建て祭ることにしました。これが「羽階権現」です。総社町にある元景寺の境内にまつられています。
「軍配山古墳(ぐんばいやまこふん)佐波郡玉村町角渕」
玉村町角渕の東部工業団地の西1kmほどの水田内にある古墳です。
直径40m、高さ6mの円墳で、4世紀末に築造された古墳です。軍配山の名の由来は、戦国時代に滝川一益がここに陣を敷いて采配を振るったことから名づけられたとか・・・。
「総社秋元公歴史まつり 前橋市総社町」
総社秋元公歴史まつりは、江戸時代初期に総社領発展の礎を築いた初代藩主、秋元長朝公の功績を称えたお祭りで平成2年から開催されています。出陣式の後に武者行列が行われます。総社・元総社地区に数多く残る史跡や文化財を巡り、その歴史に親しむことができるイベントです。)
「吉岡川水路橋から赤城山を望む 吉岡町漆原」
吉岡町漆原の制水門付近には、吉岡自然エネルギーパークがあります。
吉岡風力発電所、天狗岩水力発電所、そして日帰り温泉施設に設置された太陽光発電と3つの発電施設があり、施設ごとの発電量を比較することができます。
公園も隣接されており、雄大な『赤城山』を望むことができ、春には”桜祭り”、夏には”蛍祭り”、秋には”収穫祭”が開かれます。
「滝川から榛名山を望む 高崎市上滝町」
高崎市と玉村町の市町境を流れる滝川からは上毛三山の一つ『榛名山』を望むことができます。関越自動車道のスマートICも完成し農村地帯を守りながらも近代化が進む地域です。
「丁間稲荷(ちょうけんいなり)神社 前橋市問屋町」
前橋市問屋町の稲荷山古墳上に鎮座する丁間稲荷は、天狗岩用水開削のための測量の基点であったといわれています。
境内西側に立つ群馬県内最古の様式をもつ笠塔婆は前橋市指定重要文化財で、平安末期の民衆の仏教に対する信仰の姿を知ることができます。